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第1回
AFFNITY
"Same Title"

AFFINITY - "Same Title"
1970 UK VERTIGO 6360 004 (Progressive Rock)

RARE: ★★

Member : Mike Japp(g), Linda Hoyle(vo), Mo Foster(b), Lynton Naiff(kb),
Grant Serpell(ds)
Side (A)
1. I Am And So Are You
2. Night Flight
3. I Wonder If I Care As Much
4. Mr.Joy
Side (B)
1. Three Sisters
2. Cocoanut Grove
3. All Along The Watchtower

所謂プログレッシヴロックの名作として、コレクター誌のみならず一般誌等でも高い評価を得ている名盤で、集成モノにはまず間違い無く紹介されています。傘を差した女性が座っている美しいアルバムジャケットデザイン(イギリスのデザイナーキーフによるもの)も素晴らしく、ヴァーティゴレーベルを代表する一枚です。

A面一曲目はアルバム中最もヘヴィーな曲で、ブラスが大胆に導入される迫力のある作品。一聴した感じでは「ぶんぶくちゃがま」のような賑やかな印象が強く、あれっと思われる方もいるかも知れませんが、聴きこめば内容は耳に馴染んできますので大丈夫でしょう。

A面2曲目以降は本領発揮の美しいバラードが続きます。LINDA HOYLEの素晴らしい歌声も冴えをみせ、A面ラストで一気にクライマックスです。B面に入ると賑やかな曲、静かな曲と続いた後で、JIMI HENDRIXの名曲のカバーで締めくくります。この曲はJIMI HENDRIXの曲のカバーとは言っても、極端にアレンジを変えてあるのでもうこれは別の曲だと思っておいた方が良いでしょう。ヘヴィーなハモンドオルガンが延々と全体を支配しており、LINDA HOYLEのヴォーカルもそれに負けじと頑張っていますので、非常にエキサイティングな展開です。

この作品を発表後、LINDA HOYLEは同じくヴァーティゴレーベルからソロを一枚発表し、引退してしまいます。通常「後に発表するソロ」というのは今一つな作品が多いのですが、このLINDA HOYLEのソロは非常に素晴らしい内容で、下手をするとAFFINITY以上の出来かも知れません。このアルバムを聴いて気に入った方は是非ソロの方も聴いてみて下さい。